2023年を振り返って
2024年、新年早々、能登半島地震、日航機の事故と立て続けに起き、またウクライナやパレスチナ ガザでの戦闘が続くなど、落ち着かない年明けとなりました。
被災された皆さまには一刻も早く日常が戻ることを祈ります。
そんな中、昨年2023年を振り返ってみます。
5月に新型コロナウイルスの5類移行により、街はコロナ前のような活気を取り戻しました。
里葉では、大きなイベントとして
・出版記念トークイベント 2回
・ミュージックタイムスリップ!(バイオリンデュオ)
・落語会
・マインドフルネスの会
小さな会として、
ブックトークやおんがくとトーク!を数回
シネマトーク、あみものcafe、社会福祉協議会のcsw(コミュニティソーシャルワーカー)さんとの弦楽四重奏となんでも相談会を行うことができました!
子ども食堂も毎月一回ですが、スタッフの方たちのおかげで
一年間無事に続けられました。
誕生月にケーキとロウソクと歌でお祝いも続けています。
シェアキッチン・レンタルスペースでは、引き続きたくさんご利用いただきました。
一昨年から引き続いての焼き菓子やさん(sora to tsuki no okashi no ouch)や
撮影のご利用が増えて、12月には初の民放ドラマでのご利用がありました!
皆さま、本当にありがとうございました。
私個人としては、
豊島区の子ども若者への施策を決める「青少年問題協議会」の委員となったり、
まちライブラリーのイベント「マイクロライブラリーサミット」での発表、
「マイクロライブラリーアワード」をいただくなど、
身に余るお声がけをいただいた一年でした。
Instagramも細々と続けました。
国内の問題に目を移しますと、
ジャニーズ性加害問題、安倍派裏金疑惑が明らかになりました。
これはどちらも、酷い悪いことをしても権力で握り潰してきたことが、
ようやく明らかになったということですが、それまでは握りつぶせてきて、
やりたい放題だったということで、そこには倫理感などかけらも感じられません。
ここ10年ほどの安倍政権とその後の自民党政権では、政治とカネや他のことでも
たくさんの不正が報じられてきましたが、それがきちんと捜査されたり、
お咎めを受けることなくうやむやにされてきました。
初めは憤りを感じていても、同じようなことが続きすぎて、だんだんと諦めのような無力感が私たちにも広がり、真面目にやっているのが馬鹿らしくなるような気持ちも生まれてきてしまったのでしょうか。
ビッグモーターやダイハツなどの呆れる不正にも、中枢が長らくこうしてきたことが、そのような精神を国全体に蔓延らせてしまったのではないかと案じます。
かつてあったであろう「お天道さまが見ている」という日本人の精神は、
どこへ行ってしまったのでしょうか。
そんな中、私も「善でありたい」と、宮本輝の「流転の海」を聴いていて思いました。昨年の秋くらいから隙間時間にAudible(オーディブル)で聴き始め、現在第6部まで聴き終えました。
これは敗戦2年目から始まる、厳しい時代を生きた男と家族の波瀾に満ちた物語です。主人公、松坂熊吾はダメなところも多いのですが、彼とその妻の根底には慈愛と善なるものが感じられ、決して明るくはないのですが、人々が懸命に生きた、スマホもSNSもないこの時代の空気に不思議と身を置きたくなるのでした。
本年もまた新たな出会いや繋がりが生まれることを楽しみに、
どうぞよろしくお願いいたします。