里葉は3周年を迎えました
本日6月25日で里葉は無事3周年を迎えました。
そこでこの3年とその前の作り上げるところから振り返ってみたいと思います。
空き家になっていた伯母の家を活用しようと思い、何か社会に役立つもの、自分も関われるものをと構想(妄想)を練って、まずは場所を作ってしまうところから始めました。豊島区で空き家活用事業が始まったので、それを一部使わせていただきました。
そこでこだわったのが、空間作りです。
自分が上質な空間にいるとくつろげるので、リノベーションでは上質で温かみのある空間作りを目指しました。たくさんの施工会社や建築家の方と話して、決めて、話し合いながら作っていきました。そこには時間をかけたので、当初より完成見込みが遅れましたが、さらに遅れる出来事がありました。
それはコロナ禍です。
2020年4月、リノベーションの着工後すぐにコロナによる緊急事態宣言が出され、はじめての事態に工事を止めたり、また、リノベーション上での問題も発生したりして、やっと完成したのが2020年の年末でした。
そのあとお庭のリノベーションも入り、それまでは建築家の方、施工業者の担当者、いろいろな職人さん達と毎日のように関わって作り上げてきましたが、完成と同時に皆去って(あたりまえですが)、ひとり取り残された気分でした。
ここからはすべてひとりでやらなければいけないのだと重厚がのし掛かりました。
外側はできても中には何ひとつありません。
テーブルや椅子、ブラインド、絵、調理器具、コーヒーの道具、食器やグラス類、おしぼりやナプキンといった消耗品まですべて一から揃えなければなりません。
椅子一つとっても、膨大なカタログから色、形、張地を選んで決めるというのが大変でした。
ちょうど次女が大学3年生で、一緒に河童橋まで食器を選びに行ってくれたのが、本当に助かりました。
また、決済システムやアルバイトを雇うにあたっての労務管理、ホームページをどうするかなどすべて初めてのことでしたが、一つひとつコツコツ進めていきました。
リノベーション中に東京都創業助成金のことを知り、申請期限まであまり間がありませんでしたが、プランコンサルタントの方や家族の力を借りてなんとかギリギリに提出しました。
そして2021年3月に待ちに待った東京都創業助成金の結果が届きました。
結果は「採択」でした!
それまで何とか少しずつ地道に開業準備を進めてきてはいましたが、その助成金の支援期間は2年間と決まっていましたので、少しでも早く開業しなければと、焦りながらがんばりました。
そして、やっとカフェを3年前の6月18日にプレオープン、25日にオープンすることができました。
創業助成金を申請するにあたって、初めて事業計画書を作成しましたが、収支(特に収入)に関しては想定で入れるしかありません。
この場所のカフェにたくさんお客さんが来るとは思えず、
カフェに1日10人来店したとしても、飲み物が一杯5、600円
光熱費や人件費などを計算すると、どう考えても赤字です。
それを埋めるための貸し出しを考えたのですが、それも蓋を開けるまではわからない世界です。
カフェをオープンして初めのうちは知り合いなどいらしてくださいましたが、コロナもあり、1日に1人2人という日もありました。
夜中に眠りが浅くなり、こんな大それたことを初めてしまって、、とふと頭をよぎることもありました。
けれどその頃、よくいらしてくれた社会福祉協議会のcsw(コミュにテーソーシャルワーカー)さんと一緒に活動できたり、コロナ禍でもご縁があって、素敵な弦楽四重奏のイベントができたり、ブックトークをやったり、子ども食堂ができているのだから、これで良いのだと自分に言い聞かせていました。
そのあとは、どこからかこの場所を見つけてくださった声優さんたち(K4カンパニー)の撮影があったり、新たな音楽家の方、パン教室の方、ひとり出版社の方、声楽家の方など様々な方との出会いがあり、いろいろなイベントや活動ができました。本当にありがたいことです。
そして今年は、初めての民放(テレビ朝日系列)ドラマ「アイのない恋人たち」の撮影舞台となり、多くの方に知っていただきました。
たくさんの方にいらしていただき、ありがとうございました。
カフェを支えてくれたスタッフさん達には本当に感謝しています。
1年目は、大学4年生だった次女とその友人2人SちゃんとKちゃん。
あまりお客さんがいなくて、やりがいがなかったかもしれませんが、2人とも娘のようで、可愛かったです。
今は3人とも社会人になって頑張っていることと思います。
2年目はみんな卒業でいなくなってしまったので、新しいスタッフさん、コーヒーの焙煎の仕事をしているKちゃんとマクロビを実践しているSさんでした。
コーヒーはKちゃんに任せることができたし、Sさんは知らなかったマクロビの世界を教えてくれました。ランチでマクロビメニューを作ってくれて、皆さまに楽しんでいただくことができました。
3年目は、Kちゃんは引き続き、新しくママ友だったJさんが手伝ってくれました。Jさんはお料理上手で本当に助かっています。そこに、期間限定で日本料理のNちゃんが手伝ってくれました。
Nちゃんは、プロの包丁さばきなどを見せてくれたり、力のいるわらび餅を作ってくれたり、新しいメニューができました。
そして、これからは4年目です。
Kちゃんの代わりに入ってくれたYさん。この方はなんとご近所で昔カフェをやっていらした方だったのです。心強い味方ができました!
また、英国のケーキを作る方と知り合い、時々英国のお菓子を提供できるようになりましたし、これからはYさんの力を借りて、新メニューもやってみようと思っています。
そして、今年度は子ども食堂の助成事業に採択されたことにより、イベントもたくさんできそうです。
スタッフやボランティアの方、カフェにいらしてくださるお客様やイベントに参加してくださる方、場所をお借りくださる方、すべての方のおかげで、なんとかrunできています。
本当にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします✨