第5回「シネマトーク」を開催しました
9/7(日)に第5回「シネマトーク」が行われました。
今回紹介された映画は、以下の通りです。
•枯葉(2023年 アキ・カウリスマキ監督)
フィンランドのヘルシンキが舞台で、ラジオからウクライナ戦争のことが流れるが、スマホはない世界として描かれている。主人公はメモに電話番号を書いて渡されるがそれを無くしてしまい、なかなか会うことができないという昭和の匂いを感じる素敵な作品。取り立てて魅力があるわけでない孤独な男女を描いているが、監督の力量で飽きない。
・火垂るの墓(1988年 高畑勲監督)
近年、主人公清太(せいた)に冷たくあたった西宮のおばさんを擁護し、清太が悪いという声が大きくなっていることに憤りを覚える。細かい描写の中に色々な意図がある映画なので、一回では語りきれない(次回もお願いします!)。
・ラブ・イン・ザ・ビッグシティ(2025年 イ・オニ監督)
韓国の作家パク・サンヨンの連作小説「大都会の愛し方」に収録されている「ジェヒ」が原作。
恋愛を全く感じさせない男女の友情の描き方が素晴らしい。
・ジュラシック・ワールド 復活の大地(2025年 ギャレス・エドワーズ監督)
ジュラシックシリーズの7作目。主人公を演じたスカーレット・ヨハンソンが素敵だった✨
そのほか、この夏観た映画として
・教皇選挙
・国宝
・天使にラブソングを などをご紹介いただき、皆さんで感想を話しました✨
店主が紹介したのは
•ソウルの春(2024年 キム・ソンス監督)
1979年12月12日、一晩に実際に起きた軍事クーデターが題材。こんなことが本当にあったのかという驚きと共にドキドキハラハラのエンタメになっているのが素晴らしい。
全斗煥(チョン・ド・ファン)を演じたファン・ジョンミンは本当に憎たらしいのだが、これが
・国際市場で逢いましょう(2014年)
の主人公ドクスと同一人物とは!
こちらも韓国の歴史を反映したおすすめ映画ですので、見比べてみるのも楽しいと思います。
また、同じ監督、対決する2人の俳優が同じ
・アシュラ(2017年)
民主化運動の中の歴史を描いた
・KCIA南部の部長たち(2020年)
・タクシー運転手〜約束は海を越えて〜(2017年)
・1987 ある闘いの真実(2017年)
などをご紹介。韓国では自国の歴史に関する映画がたくさん作られていて、勉強になるし考えさせられます。そしてそれが映画として完成度が高いことが素晴らしいと思います。
改めて韓国は大変な事件が多かったこと、一つひとつの歴史の事件に向き合い、映画を作り、国民もそれを支持していることを感じました。
今回もいろいろなお話で楽しく、充実したひと時を過ごしました。
ご参加の皆さま、ありがとうございました✨
「ブックトーク」や「シネマトーク」は不定期で行われます。
聞くだけの参加もOKです。
少人数のため告知はしておりませんので、ご興味のある方はお声掛けください
また今までのブックトーク、シネマトークの話については、ARCHIVES(過去のイベント)からご覧いただけます。