子ども食堂が、一年経ちました
8月で「里葉こども食堂」を始めてから、ちょうど1年が経ちました。
毎月一回、ひとり親家庭の母子さんやこちらで食事をして気分転換をしてもらえたらという方を
少人数、招待して和気あいあいと食事をしていただいています。
母を若い頃に亡くしていた私は、第一子を出産したあと母子密室で、
孤立を感じて辛い日々を送りました。その時の経験から子育てが一段落したら、
お母さんが気分転換に話せるサロンのようなものをやれたらいいなと思い、
冗談で「徹子の部屋」ならぬ「むつこの部屋」を作ると言っていました。
その後いろいろなことがあり、子どもが3歳と6歳の時に離婚を決意し、
家を出て、思いがけず再婚するまでの4年半ほど母子家庭でした。
実家の敷地に上下一室ずつの小さなアパートがあったので、
その2階の狭いふた部屋に母子3人で暮らしました(今そこは庭になっています)。
急に住まいや環境が変わった子どもたちには、本当に申し訳なく思っています。
けれど、決断、実行したことに後悔はありません。
断熱などなく、冬は室温が5度になるような古いアパートでしたが、
住む場所があったのがありがたかったです。少しでも自分らしく快適にと、
床をフローリングにはできなくてもコルクを敷いたり、襖やガラス戸を取り外したり、
外階段のペンキを子どもたちと塗り替えたりしました。
そんな古くて狭いアパートに友達やママ友を呼びましたが、
きっと彼女たちは驚いたことと思います。
家を出てからは開放感もありましたが、1人で子供をしっかり育てなくては!
という気負いがあり、またなんとなく肩身の狭いような思い、
仕事、家事、育児、元夫との関わり、子どもの問題など、いろいろと大変でした。
そんな時、伯母がいてくれて本当に助かりました。伯母に振り回されることもありましたが、
やはり誰かがいてくれるというのは、大きかったです。
だから1人親家庭の方には、誰か頼れる人がいるかな?と気にかかります。
もしいなかったら、私がおばあちゃんの代わりに何かしてあげられることはないだろうか
と思っています。まずは時々でも、親子だけではなく
顔見知りの人のところで食事ができたらいいと思い、
里葉をつくろうと思った当初から「子ども食堂」はやりたいと思っていました。
その頃から豊島区のNPO法人「WAKUWAKUネットワーク」に相談していたので、
いろいろと助けていただき、昨年6月にカフェをオープンしてすぐの8月に
「こども食堂」を始めることができました。
今までお手伝いくださったボランティアの方々、
今も一緒にやってくださっているボランティアの皆さまには、本当に感謝しております。
一年経って、いらっしゃる皆さんとも顔見知りになれたので、
新しい試みとして、これからは子どものお誕生日を皆でお祝いしたいと思っています。
レストランでお祝いしてくれるように、子どもたちがたくさんの人から、
生まれたことを祝ってもらって、それが思い出のひとつになれたらいいなと思っています。
そして、お母さんにも「頑張りましたね!」とエールを送りたいです。