ひこばえと紅葉

秋が訪れると、庭のジューンベリーの葉が紅葉してきます。

段々と赤くなり、葉が落ちて、しまいにはなくなります。

葉が落ち始めて、すっかりなくなるまでは、毎日葉は落ち、

今はカフェへのアプローチは、綺麗な色の落ち葉で彩られています。

 

このジューンベリーは2年前、大きく育ちすぎてしまったのを 改装のタイミングで剪定をお願いしました。

お庭の改装の前にと何故か慌てて、料金が安かった知らない植木屋さんに頼んでしまったのが運のつき。

あっという間にバッサリと切られてしまい、気づいた時には、あの立派だった木が無惨な姿に。。

しかし悔やんでもどうしようもありません。

「覆水盆に返らず」「切られた木は繋げず」(こんな言葉はないけれど)。

私が、あんまりがっかりしたので、末の子が心配するほどでした。

自宅のダイニングの私の席からは、いつも窓越しにジューンベリーの木が見えて、私の心を和ませてくれていました。

それが、1日にしてなくなってしまった。

私はなんとか窓の外に緑を感じたくてベランダに観葉植物を置いてみましたが、風で倒れてしまうので諦め、

殺風景になってしまった窓越しの景色をとても寂しく思っていました。

 

そうこうしているうちに春が来て、切られた枝の脇からたくさんの小枝が、

勢いよく空に向かってのびているのを窓の外に見つけました。

そのような若い芽のことを「ひこばえ」というのだそうです。

変に切られたところから伸びるので、ひこばえたちもかっこよくはないのですが、

とにかくひたすら空に向かって伸びていました。

これこそが自然の生命力!

もうしばらくは諦めていた緑が、こんなに早くまた見られるなんて、

私は幸せな気持ちになりました。

世界がどのような姿でも、コロナ禍でも戦争や災害があっても、

植物は生きている限り、いつもまっすぐ伸びていきます。

その姿にいつも励まされます。

 

夏にはたくさんの葉をつけ、秋が来て紅葉し、葉が落ちていきます。

葉をたくさんつけた時は、落ち葉もたくさん。

天気のいい日の落ち葉掃きは気持ちがいいです。

今年は暖かい日が多く、爽やかな外の空気を感じながら落ち葉を集めています。

先日、造園業者さんが教えてくれた大きなほうきと、ちりとりのおばけみたいなものを購入したので、

さらに快適に集められています。

これらにも名前がありました。

くじらほうきとテミというのだそうです。

この歳まで知りませんでした。

 

毎年落ち葉掃きをしてきました。

伯母が元気な時は、伯母が毎日のように掃いてくれていました。

子どもが小さい時は、よく子どもたちと。

ドイツからの留学生がホームステイをしていた時は、留学生と。

昨年は、アルバイトをしてくれた次女やその友人たちと。

どれも良い思い出です。

今年はまた新しいスタッフさんたちと掃いています。

 

これからも月日を重ねると、自分も周りもいろいろなことが変わっていくのでしょう。

でも落ち葉は毎年同じように落ちていきます。

葉っぱが全部落ちてしまったら、しばらく枝だけの木ですが、

春になったらまた芽吹く、その繰り返しがずっと続くのです。