「『次世代の語り部』の講話とライアーの夕べ」開催しました

8/3(日)に「里葉こども食堂夏休み企画」として「平和を想う〜『次世代の語り部』の講話とライアーの夕べ」が開催されました。

 

少しでも涼しい時間にと思って夕方からの開催にしましたが、昨日は大変な猛暑で、夕方でも暑さは収まりませんでした。

それでもお暑い中、たくさんの方にいらしていただき、ありがとうございました。

 

第一部は、昭和館「次世代の語り部」の安井広子さんによる講話です。

九段下にある「昭和館」の方から昭和館についてのご紹介のあと、講和が始まりました。

 

太平洋戦争が始まる昭和16年(1941)に国民学校に入学した島本京子さんの体験を中心に、当時の学校生活について語っていただきました。

授業内容や学童疎開といった戦争中の生活に加えて、戦争が終わってからの学校の様子について、島本さんの資料も紹介しながらわかりやすくお話しいただきました。

また、里葉のある地域、大塚や豊島区の戦時中の学校の様子なども調べてお伝えいただきました。

京子さんの年表やお子さま向けにクイズの用紙もご用意くださり、戦中、戦後の暮らしを知るきっかけになってくれたと思います。

 

第2部はライアー奏者である浜島史子さんによる演奏会です。

曲目は以下の通りです。

「peace」「平和の海メドレー(うみ、我は海の子、みかんの花)」

「埴生の宿」(映画 「ビルマの竪琴」より)

「エーデルワイス」(映画 「サウンドオブミュージック」より)

「からたちの花」(そして豊島区ゆかりの作曲家、山田耕筰(南大塚に歌碑)

「夏の思い出」(同じく、中田善直作曲)

「いつも何度でも」(映画 「千と千尋の神隠し」より)

「ダニーボーイ」(歌詞には、出兵する子供を想う母親または父親の切ない心境が描写されている)

 

平和を想う会らしい選曲で、それぞれの曲の背景に纏わるお話を交えながら、演奏してくださいました。

ライアーを初めて聴く方も多かったのですが、もともとシュタイナー教育の音楽療法から生まれた楽器で、その優しい音色には癒されます。

暑さに疲れた身体に沁み入り、心地よい空気に包まれました。

 

「からたちの花」では、安井さんの朗読に合わせての演奏があり、

「夏の思い出」では、皆さんで、「バードコール」と「熊鈴」を順番に鳴らしながら、尾瀬をハイキングしている気持ちを味わいました。

 

今年は戦後80年の節目です。

お二人のお話を通じて、平和ってなんだろう。

どういうことを平和というのかな

それを実現するには、どうすればいいのかな

大人も子どもも、そのようなことを考えるきっかけになればと思います。

演者の方々、参加者の皆さま、お暑い中、ありがとうございました✨