リノベーション

昨年、2020年はリノベーションの一年でした。3月末に契約を済ませ、いよいよ着工という時に新型コロナの初の緊急事態宣言が出て、着工は延期しました。そして6月から始まった工事。初めは解体でした。
築25年の家でしたが、夏はとても暑く、冬は外よりも寒かったので、私が何よりやって欲しかったのは断熱でした。

断熱をしっかりやるとなるとスケルトンに近くなります。そこで大規模な改修となりました。
元の家は和室、リビング、寝室と三つの部屋がありまして、寝室を民泊にするのは決めていたのですが、和室とリビングをどうするか、、最終的に和室をキッチンにして、リビングが客席になりました。押し入れや三味線置き場を活かすため、キッチンが大きくなってしまいました。立派すぎるのでは?と心配しましたが、シェアキッチンや子ども食堂にも使用するからと、自分を納得させました。もともとあったキッチンの場所には出窓のようなものがあったのですが、そこは一面壁にして白く塗りました。

絵もピクチャーレールで外せるようにしてあるのは、プロジェクターを映せるようにしているためです。活用できる時が来るといいなと思っています。
昨年の夏も暑く、その暑い中、毎日一人の大工さんがコツコツ、進めてくださいました。そのうち電気工事、水道工事、左官工事、建具工事、家具工事、塗装工事など、それぞれの専門の職人さんが入って、しっかり自分たちの仕事をしていきます。

新築も改築も一つのものを作り上げるには多くの人の力が結集しているのだなあと改めて感じました。

この素敵な場所ができたのも職人さん達一人ひとりの技術の賜物だととても感謝しています。
そして、この多くの工程を把握して進めていく施工会社の担当の方はすごいと思いました。
私は昔、小さな出版社に勤めて、広報誌などの編集業務をしていたことがあるのですが、クライアントとクリエーターの間で、期日を気にしながら、上手く進めていく編集者の仕事に似ていると思いました。
途中、いくつか問題があったものの11月に無事完成しました。皆さま、ありがとうございました。
コロナ禍という未曾有の事態の中、このような大きなことを始めたことにストレスを感じて夜中に目を覚ますようになりました。こんな大それことを始めてしまってよかったのだろうか、、何もやらなかったらどうだったのだろうか、、しかしもう前に進むしかありません。
設計は、(株)ephemera designと伊藤智範建築事務所、施工は東京ガスリノベーションにやっていただきました。
また、快くHPに素敵な写真を使用させてくださいましたカメラマンの長谷川健太さん、東京ガスリノベーションさん、ありがとうございました。

施工前の家

 

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