「里葉こども食堂」活動報告
「里葉こども食堂」の活動についてお伝えします。
「里葉こども食堂」は、里葉オープンから2か月後の2021年8月から始まりました。
里葉という場所を作るにあたって、初めから構想の中に入っていて、リノベーション前の建物に「認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」の代表お二人にいらしていただき、相談に乗っていただきました。
スタートしてから毎月1回、欠かすことなく開催しております。
調理などをしてくださるボランティアは私を除いて現在6名。若い方や遠くから来てくださる方もいます。
参加者は主に母子家庭の親子の方や障がいのあるお子さんとご家族、20名ほど。持ち帰りも入れると25名くらいです。
食事のメニューはボランティアの皆で決めます。
カレーやシチュー、生姜焼きやオムライス、牛丼や焼き鳥丼など様々なものを作ってきました。
ピザーラさんからの寄付のあるピザの日もあります。
材料費は豊島区の補助金で賄っています。ありがたいです。
そのほかに、豊島福祉協議会や子ども食堂全国組織「むすびえ」を通じての様々な寄付をいただいてきました。
たくさんいただいた時は、民生委員の方に一部をお渡しして、ご近所の一人暮らしの高齢者の方などにお渡しいただいています。
一時期、新しい参加者が増えない時がありました。
子ども食堂を必要としている方は、もっとたくさんいるはずなのに、どうやったらそういう方たちと繋がれるのかと思案しました。
すぐ近くには小学校があり、そこにはきっと母子家庭のお子さんなど子ども食堂を必要としている子がいるのではないかと思うのですが、全くつながらないことにもどかしさを感じていました。
豊島区の「青少年問題協議会」の委員をしてたときに、その事をお話しして、もっと学校と地域が繋がれるようになれば良いのではないかと提案してきました。
学校により温度差があるので難しいのですが、最近、校長と副校長が「コミュニティスクール」という学校と地域が繋がることに積極的な方にに変わられたとのことで、8月に副校長先生とお会いしてお話しすることができました。
まだ具体的に学校との連携はできていませんが、最近はスクールソーシャルワーカーさんが、必要と思われるお子さんをつないでくださっています。
不登校のお子さんが多いです。
その中にお料理に興味がある小学6年生の男の子がいました。
家に1人でいることも多いとのことで、これから自分でいろいろなものを作れるようになったら生きる力にもなるし、自信がつくと思い、私たちボランティアと一緒に調理するところから来るよう誘ってみました。
とてもやる気があったので、その子専用の小さめの包丁を買い、現在はボランティアさん達に優しく教えてもらいながら、毎回一緒に調理をしています。
お母さんやお姉さんが来られる時は、その後で作ったものを一緒に食べます。お母さんも嬉しそうです。
これからも楽しく続けてもらいたいと思っています。
2年ほど前に、子どもたちに誕生日のお祝いをしてあげたいと思いつき、そこからは誕生月のお子さんにろうそくを立てたケーキをお出しして、皆で「ハッピーバースデー」を歌ってお祝いしています。
これは、私の子どもたちが小さい時に旅先やレストランでお店の人がお祝いしてくれたことを思い出したのと、次女の七五三の時、私は母子家庭で、ある事情で長女もいなくて伯母と3人でお祝いしたのが少し寂しかったので、母子家庭のお子さんとお母さんを大勢でお祝いしてあげたいと思ったからです。
ご本人もご家族も嬉しそうに一緒にケーキを食べています。
そして今年は新しい試みとして、クリスマスに本のプレゼントをすることを思いつきました。
「ブックサンタ」という困窮家庭に本をプレゼントする活動があります。
それを「里葉こども食堂」でもやろうと思ったのです。
そして、せっかくならば、カフェやイベントにいらしてくださる方、Instagramを見てくださっている方を巻き込んで、皆で贈りたいと思いました。
「ブックサンタ」はサンタからの贈り物ということで、メッセージカードはつけられないようですが、「里葉こども食堂」の本のプレゼントには、なぜこの本を選んだかのメッセージカードをつけられるようにします。
自分に心を寄せてくれて、贈り物くれる優しい「あしながおじさん」的な大人がいる事は嬉しく、心強いことだと思います。
「この世界には優しい人がいるから怖くないよ」ということを少しでも伝えられたら、と思います。
これについては、もうすぐ告知しますので、ご賛同いただけますと嬉しいです。
誰もが通る「子ども時代」。
その時代を生きている子どもたちに、私たち大人は何をしてあげられるのか、これからも考えていきたいと思います。
皆さまもどうぞアイデアをお寄せください。
