第23回「ブックトーク」が開催されました

6月28日(日)、第23回「ブックトーク」が開催されました。

 

今回は通常通り、それぞれのおすすめの本を紹介し合いました。

 

・『方舟を燃やす』(角田光代 著)

  「口裂け女」「ノストラダムスの大予言」「コックリさん」などの噂に揺れた昭和・平成からコロナ禍までを描き、信じることの意味を問う小説。現代は情報が溢れているため、「何を信じるか」は誰にとっても切実な問題です。 

 

・『炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす』(佐藤健太郎 著)

地球上にはわずか0.08%しか存在しない炭素ですが、人体を形成するタンパク質をはじめ、食物やエネルギー源など、豊かな化合物を作り出します。その歴史や、有機物の側から見た見解など、非常に興味深い一冊です。当日は、元素記号の覚え方の話でも盛り上がりました。

 

・『やりなおし世界文学』(津村記久子 著)

「名前は知っているけれど、読んだことはない」という世界文学92作を軽やかに紹介している、紹介文が楽しい本です。「世界文学の書籍は高価になりがちなので、価格を下げる(重版を促す)ためにも、ぜひみなさんに読んでほしい」との思いとともに紹介されました。 当日は、作中に登場する以下の本も実際にお持ちくださいました。

    • 『グレート・ギャツビー』(F・スコット・フィッツジェラルド 著)
    • 『ずっとお城で暮らしてる』(シャーリイ・ジャクスン 著)
    • 『ねじの回転』(ヘンリー・ジェイムズ 著)
    • 『灯台へ』(ヴァージニア・ウルフ 著)
    • 『サキ短編集』(サキ 著)

 

・『コーランを読む』(井筒俊彦 著)

著者の知性が素晴らしく、コーランの解説を通じて「本を読むとはどういうことか」の本質まで感じられたとのこと。昨年開催したイベント「モスク見学会」で伺った、イスラム教に関するお話もしました。

 

・『ギアを上げて風を鳴らして』(平石さなぎ 著)

宗教2世としての重い運命を背負った小学4年生の女の子が、転校生との出会いをきっかけに、二人で力を合わせて現状打破へと突っ走る物語。結末があえて明確に描かれないからこそ、余韻の残る終わり方だったとのことでした。

 

・『少年が来る』(ハン・ガン 著)

1980年に韓国で起きた光州事件を、犠牲者、生存者、家族など、多様な視点から描き、人間の尊厳とは何かを静かに問いかける小説。紹介者の方は原書で読まれたそうです。光州事件はこれまでも映画や本で取り上げられていますが、「この本は命を落とした者の視点から描かれているところが、何よりも胸に迫る」とお話しされていました。

 

・『祖母姫、ロンドンへ行く!』(椹野道流 著)

約30年前に行った、88歳の祖母との豪華ロンドン2人旅を回想したエッセイ。一つひとつのエピソードがとても愉快です。頑固でワガママだけれど、チャーミングで一本芯の通ったお祖母さまの言葉や、現地バトラー(執事)との交流に心が温まります。

 

今回も様々なジャンルの本が紹介され、有意義で楽しい時間を過ごしました。

ご紹介いただいた本はカフェの本棚に置かせていただいています。よろしければ、ぜひ手に取ってご覧ください✨

 

「ブックトーク」(シネマ・マンガ・旅トーク)は、お茶とケーキをいただきながら、少人数で、おすすめの本を紹介し合うゆる〜く楽しい会です。

(過去のトークの会はarchivesに掲載しています)

 

聞くだけの参加もOKです。ご興味のある方は、お問い合わせフォームまたは店頭でお気軽にお声がけください✨